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頭のいい生き方。ひろゆきの1%の努力

個人的に考え方が面白い人が気になります(考え方が面白いというのは人とは違った視点で物事を発言している人)。
 
そのうちの1人が2ちゃんねる創業者の西村博之さんです。
彼の著書「1%の努力」を読みました。
 
この本の内容を読んだ後には、日常が少し違った観点で物事を見れるようになります。
下記にて、ひろゆきさんなりの頭のいい生き方をまとめました。
 

 
 
◼︎アメリカ人は自己主張をし、日本人は空気を読む
 
なぜそうなるのか?
 
それは、人と人との距離に理由があるかもしれない。
 
日本では、電車やバスの公共交通機関の移動が多かったりするし、飲食店のスペースも狭い。集合住宅も多い。物理的に人と人との距離が縮まれば、おのずと相手のことを考えざるを得ない。
ここでは、考え方を変えるより環境を変えた方がいいのかもしれない。
 
あえて、他の人と接触しない生活を送るのが効果的かもしれない。自転車で移動したり、歩いたりする時間を増やす。あるいは、家族や職場から離れて1人になれる時間を増やす。そうやって意図的にやらないと自分の意見を作れない。
 
環境的な要因で人間の考え方にも影響してくるというのですね。
 
 
◼︎逆張りVS紋切り型
 
仕事の基本は打ち合わせ。
人と会って話をする。それが仕事のベースにあることだろう。
 
そこで大事なのがシンプルだが、とにかく意見を出す。みんな空気を読むことが得意なので、意見を言うことが苦手だ。そこを逆手にとること。
 
逆張りの思考を持っておく。
 
 
例として、
「男ですが、秘書検定1級を持っています」とか。その逆張りスキルを身につける事で圧倒的に他と差をつけられる。
 
世の中は本当にみんな同じことしか言わない。そんな中でちょっと違う視点からモノを言えれば、一気に抜けれる。
その積み重ねで、自分だけのポジションを確立していけるはずだ。
 
 
◼︎現場レベルのサブスキルを持っておく
 
例えば、ひろゆきにとってプログラミングはサブスキル。
ただ、これをメインにしてしまうと、結局ただのシステム屋さんになってしまう。だからメインには問題解決の仕事を主にしている。
 
例えば、目の前で怒っているオッサンを落ち着かせることや、プログラムの設計を作ることなどすべてをひっくるめて問題解決としている。
 
サブスキルは、言語がわからなくても仕事ができるもののほうがいい。
 
サブスキルを持っておくことは、その可能性を広げることもできる。それがあって初めて、メインスキルに移っていくことが効果的になる。
 
現場レベルの仕事ができない人がいくら"いいこと"を言っても、誰も動いてはくれない。これもまた、ポジショニングが大事になってくる。
 
 
◼︎日本を1つの村として見る
 
サブスキルは言語の壁を越えると書いたが、もし日本だけの市場を考える場合、システムの機能や優秀さは重要ではない。
ゆるくても十分だ。端的に言うと"流行っていればいい"のだ。
 
どういうことか?
 
日本では、商品選択により、イメージが重要な要素となり、イメージ広告の効率が良すぎる。
他の国の人と話をするときに、"何が流行っているの?"とはあまり聞くことがない。
 
外国人はカテゴリーと人が細分化されている。
 
テレビCMを打って「みんな見てね」と言えるのは、それこそスーパーボウルぐらいで、それ以外はみんな個別のメディアを見て、別々の社会に存在している。
 
だから、アメリカには効率よく皆に知らせる手段がない。それは、全員に知らせると、それぞれの生活も環境も考え方も違いすぎるので、誰にも刺さらないから。
 
一方で日本は、国民的に有名なタレントを起用し、テレビでドーンと広告を打ったり、ウェブメディアで広告を何度も流せば、かなりの人数にリーチできる。
 
ネットによってタコツボ化してきているとはいうが、まだまだマスメディアの存在は大きい。普通に広告にお金をかければ、平均的な日本人に届かせられる。「ニュースを見るんだったら、グノシーかスマートニュースだよね」というように、全員うっすらと聞いたことがあり、何となく使っているものを他の人から聞いて平均化していくことが多い。日本は共通化しやすい。
だから、日本でビジネスをするのであれば、ジャンルにもよるが、概ね平均的な日本人を想定して、1億人に届かせられるようにすればいい。
 
 
◼︎日本人1億人に投げかける
 
均質的だということは、批判も多いが、メリットも多い。
日本は村社会っぽさを1億人で抱えている稀な国だ。その中で、6000万人ほどがネットの流行を追っている状況。
 
一方でアメリカには、人口3億人がいるが、コミュニティが分断しすぎている。そこでの戦略は、優秀なシステムを作って便利さをじわじわ広げていくことしかない
 
便利さが有れば、イギリス人も使い始めて、世界中の英語圏に広まっていく可能性がある。グーグルは広告宣伝費を払わなくてもみんながじわじわと世界中で使っていくことで広がった。
英語圏のマーケットは、世界中で20億人の規模だ。それを狙うのであれば、一国で広告宣伝をやるよりも、いいモノをじわじわ広げるほうが効率的だ。
日本では、いいシステムよりも、みんなが知っているシステムのほうが大事で、広告を打ったほうがうまくいってしまう。
 
だから、エンジニアが重宝されず、広告代理店の力が強い。優秀なエンジニアはどんどん海外に流出していき、商売人にとってはぬるま湯的な国になってしまっている。
 
また、サブスキルがあれば業界に移られることもある。
最近のライトノベルでうまくいっている人たちは、エロゲー出身の作家が多い。
エロゲー時代に書いていた人が、エロゲーが売れなくなるとライトノベルに移って成功しているという構図。
業界が廃れても、優秀な人たちは他の業界にさっさと逃げて、そちらで能力を花開かせることができる。
 
新開誠も"魔法少女まどか☆マギカ"の原作の人もエロゲー出身。
 
自分の業界を変えるかどうか。それを見極めるポイントは、二極化しているかどうか。二極化が極めて大きくなったとき、それが業界が衰退するとき。
 
トップ層が固まっていってしまうと、スキルがあるのに食べていけない新人がたくさん生まれる。徐々に新しい人が入ってこなくなり、他の業界に流れて、そこで一番を目指しはじめる。新聞記者がどんどんネットメディアに移っているのも同じ。
 
 
◼︎ユニークな人が生き残る
 
人が人を選ぶ基準は、優秀さではなく、面白いかどうか。
 
面白ければ一緒に仕事をしていて楽しい。
優秀かどうかは、実際に仕事をしてみないとわからない。
 
また、面白い人は変わっている人でもあり、質問したことに当たり前の返しをするのではなく、ちょっと想定と違う返しができる人。
 
普通の人が価値を感じないことをたまたまやっているのが俗に言う変わっている人。
 
 
人とちょっと違うことは何か?
 
 
 
 
それは、”なんかちょっと気になる”程度で十分。
 
例えば、日本で唯一のエレベーターブログを運営しているライターがいる。
世界中でも少ない"曲がるエスカレーター"を探し、現地に行き、写真を撮っているそうだ。
 
人から強制されて、曲がるエレベーターを好きになることはできない。なんとなくちょっと気になって調べて見ることで、どんどん好きになるだけらしい。
勝手に意味を見出して、勝手に好きを突き詰めているだけだ。
 
 
好きでやっている人には、何事も勝てない。
これこそまさに、1%の努力の人であり"働かないアリ"の例。
 
 
 
◼︎特殊なポジションに手を挙げる
 
普段、生きていると"大勢の中で1人しかいない役割"に出くわすときがあるだろう。
 
学校であれば、委員長を決めるときだったり職場であれば飲み会の幹事だったり。
大勢の中で1人しかいない役割は、特殊なポジションとしてメリットが発生する可能性が高い。だから、後先考えずに手を挙げるといい
 
 
◼︎成功率を上げる方法
 
一生懸命5時間働いた人より、ダラダラと10時間働いた人の方が2倍の給料をもらえる。
 
頑張っている人の時給が100円上がったとしても、長い時間を働いている人には給料で追いつけない。
 
努力はなかなか報われない。
 
そうかといって、すべてを諦めて何もせず家で過ごしているわけにもいかない。頭は働かせるべきでここが人生において、頑張りつどころだというポイントはある。
 
 
ということはつまり、最小の努力で最大の成果を上げることがその人の生産性になる。
 
いくら過程で頑張ったとしても、大事なのは結果だ。結果を出して、最後にトクをする人になることを考えるようにしたい。
 
自分の能力を睨みながら、社会のニーズに合わせられる人のほうが、世の中では成功しやすい。優秀な会社員としても向いている。これは、安定収入を稼ぐ本業において考えるべきポイントだ。
 
 
◼︎上の判断がよければ、下はテキトーでもうまくいく
 
イチローが言いました。
 
"努力を努力だと思ってる時点で、好きでやってるやつには勝てない"
 
この言葉の意味は、好きではないものを強要されると、人はそれを努力だと感じてしまう。
 
仕事というのは基本的に、毎月働いてお金をもらって次の月も同じように働くということを何十年とやっていくものだ。だから、無理しないで長く続けるほうが大事。
 
圧倒的な努力で徹夜を何度もやっていたら、いつか倒れてしまう。本人が好きでやっているのはいい。でも、"自分がやっているからお前もやれ"と言ってやらせるのはちょっと違う。
 
 
◼︎頑張りは人に押し付けない
 
"成功した人はすべからく努力をしている"みたいな神話があるけれど、努力していると思われるかどうかの問題だ。
 
いろいろなところに手を広げ、勘所を探り、うまくいきそうなものだけに集中する。そして、うまくいったら、それが"努力だったのだ"と後付けされる。
 
たまたまを待とう。努力を押し付けるのはやめよう。それだけで、世の中はもっと幸せになれる。
 
 
◼︎ラクを追いかけてラクをできない矛盾
 
仕事をする人は次の3タイプに分かれる
 
①0から1を生み出す人
②1を10にする人
③10を維持しながら、11.12...にしていく人
 
①は自分のアイデアを愛し、まわりを巻き込みながら没頭することができる人。イデアに対する自信は、ときに武器に、ときに足かせとなる。
 
そうやって出来上がったものを②の人が改善して大きくしていく。コネや経験を持っていることや、人付き合いがものをいう。
最後に成長が止まった後、それを維持する人が③だ。大企業に就職して忍耐強く働くようなタイプ。
 
 
世の中には、③の人が冷遇されるようになってきているが、彼らには絶妙なバランス感覚が要求される。大きな組織で新しいことをするとなると、周囲を無視したパワープレイよりも、まわりを調整しながら計画的に実行する慎重さが必要になる。
 
一度大きくなった組織は、方向を変えるときに多大なエネルギーを必要とするのだ。
その過程が面倒になって会社を出ていくような人は、①②タイプならいいだろう。
 
世の中的に、ゼロイチの①タイプがあまりに礼賛されすぎている。起業家やクリエイターが"アイデアを出せ"と言ってしまうのは、ここまで僕が否定してきた努力論と構造が似ている。
 
 
◼︎ヒマをヒマでなくす方法
 
退屈な仕事をゲーム感覚にすること。
今日は何の実験をしてみようかなと、試行錯誤しながら日々を楽しめること。
 
これはスタンフォード大学の法学者・ローレンス・レッシグによる人間の行動を決める4つの要因は以下だと言われている。
 
①道徳
②法律
③市場
 
簡単に例えると、①で罪悪感を植え付け、②でルールを作る。③で市場に合わせる。④で仕組みを作る。
この4つを実践すれば試行錯誤しやすくなるという。
 
 
◼︎身近に支えたい人がいるだろうか?
 
トップクリエイターを隣で支える道として、そういう仕事の仕方もある。自分の会社で"この人を支えよう"と思える人がいたら、その人の才能を伸ばす方向でやれることを考える。
 
例えとしては、頑張る方向を見定めること。
夏休みの宿題を例にすると、
 
①早めに終わらせる、あるいは毎日コツコツやるタイプ
②自由工作や絵などに時間をかけて取り組むタイプ
③最終日が迫ってきて慌ててなんとか間に合わせるタイプ
 
この3つのタイプがあり、それぞれに合った部分を集中的に鍛えれば、頭一つ抜きんだ存在になれる。
 
①は、一見すると凡人のように見えるが、計画性があるのも素晴らしい才能。
勉強に向いているので、知識を貯めていく方向で頑張るといい。
知識だけということになると頭でっかちのように聞こえるが、経験と結びつけば、あなた特有のオリジナルな考え方になる。
 
 
②は、時間をかけても仕方ないことに、時間をかけてしまうタイプ。
教師を納得させるより、自分が納得することのほうに重きをおく。人嫌いかもしれないタイプが多く、1人で黙々とできる才能。
副業から最初は発揮してほしい。
 
最後の③は、突発的な対処する能力があり、やばいことをお祭り騒ぎのように楽しめる才能。
リスクマネジメントや対人交渉に向いている。
これにより、自分のポジションを取る。
パターン化したら、予測不能な領域を体験する。そうすると、仕事にも人生にも、ある程度は楽しんで取り組むことができる。
 
 
◼︎個人主義の度合い
 
世の中には、いいタイプと悪いタイプがあるのではない。自分のタイプと合うことができる人と合わないことをする人がいるだけ。
 
 
働かないアリに必要な素質は2つある
 
・ダラダラすることに罪悪感がない
・自分の興味のあることに没頭できる
 
これはつまり、余生の話でもある。
ダラダラすることは、大事な要素だ。
その理由は社会的な背景にもある。
 
みんな生きている限り、人も社会も成長していくと思い込んでいる。
人生が右肩上がりになっていくと考える"成長バイアス"が誰しも植え付けられている。
 
ただ、調べる労力を惜しんで知らないだけで損をするのは勿体ない。
 
人生において、自分には向いていない分野に見切りをつけるのも大事。自己分析をし、自分の本当のタイプを見定めよう。
 
①放っておいても何かをやるタイプ
②本当に何もしないタイプ
 
①は、それをそのままやってしまえばいいのだが、②は消費者にしかなれない。
②は手っ取り早く就職先をみつけて、そこの会社にしがみついて生きればいい。
 
 
 
最後に、
 
ひろゆきさんの「1%の努力」を読んで私が思ったことは、「自分自身」がどう楽しく過ごせるかに注力することが大切だと感じました。
 
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 以上。

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