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「人見知り」として生きていくと決めたら読む本を読んでみた。

私は人見知りだと自負していて、改善しよーって思い込んでいたのですが、そんな時ふと目にしたタイトル
「人見知りとして生きていくと決めたら読む本」
 
もう「人見知りとして生きていこう」と割り切って生きていく生き方もありかーって思える本です。
 
 
 
今回はこちらの本をちょっと長くなりますが紹介していきます。
 
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「人見知り」として生きていくと決めたら読む本 [ 午堂登紀雄 ]
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 下記ネタバレ注意↓↓================================
 
 

無理して話さない、聞くだけでいい

 
 
まず人見知りをする人の多くが、自分を変えようとしている。
 
それはなぜかというと、社会人ともなれば、たくさんの人と仲良くしたり、会話を楽しく弾ませたりしなくてはならないという考えを刷り込まれてるから。
 
そのせいで余計、内気な自分にコンプレックスを感じたりうまく話せないのではないか」と気後れしてしまう。
 
まずは、この振り込みをいったん頭から消し去る。そして、人見知りの自分に合ったコミュニケーションの取り方を考える。
 
重要なのは↓
 
・会話をするときに、人を楽しませようとしない
・自分から話を振り、場を盛り上げる精神をやめる
・自分から会話を弾ませる必要はない
 
この重要要素を見ると一般的に「道徳論とは真逆」のことを言っていると思うのですが、それも一般論に縛られすぎているだけなので、考え方や見方を変えるとその人の良さが鮮明に見えてくると思います。
 
だからそもそも
 
人と比べず、自分の能力を伸ばす。
 
内向的な人は興味関心が自分の内部に向くから仕方ないのです。
 
だからこそ、自分の資質を活かして生きていくには、内向的であることを受け入れる必要がある。
なかにはそれができず、「内向的な性格を変えたい」と思っている方もいるかもしれない。(私も。。)
 
しかし、その努力が報われる可能性はほぼ皆無で、ストレスが溜まって辛いだけ。
その後に訪れるのは、劣等感と自己嫌悪。
 
 
内向的=興味や関心が自分の内部に向かう
外向的=興味関心が外部に向く
 
顕著な違いは、エネルギーを得る方法や消費する方法に表れる
ということです。
 
どんなときに元気になり、どんなときに元気がなくなるかの違い。
 
外交的な人=外の世界に出て人と会い、刺激的な経験をしてエネルギーを得る。
※ひとりの時間が長く刺激がなければエネルギー不足になるので、外に出て人と会いたくなる。
 
内向的な人=ひとりになり、自分の内部へ向かって思索することでエネルギーを得る。
※外に出て人と会うとエネルギーを消費して疲れてしまう。だから、1人になって充電する必要がある。
 
 

「内的現実」と「外的現実」

 
例えば、同じ風景を描いていても、全員違った絵になるのは、
みんなが自分のフィルターを通して世界を見て、加工、表現しているから。
その為、内的現実が強ければデフォルメされた絵になり、外的現実が強ければリアルに近い絵になる。
 
画家や音楽家といった芸術家、漫画家や小説家に内向的な人が多いのは、自分の内部の世界で情報を組み替えたり創造する力が強いから。つまり彼らは外的現実より内的現実の方が強いといえる。
 
外向的な人=ソーラーパネル
内向的な人=充電池
 
外向的な人、つまり外的現実が強い人は、外部からの刺激にぽんぽん反応できるため、会話のレスポンスが小気味いい、交渉上手。
 
内向的、内的現実が強い人は、外部の刺激をいったん自分の中に取り込んで消化してから返そうとします。だからレスポンスは遅いし口数も少なくなる傾向が強い。
 
このエネルギーの獲得、消費形態や内的現実と外的現実の強さ、などといった根本的な資質の違いは、生きる世界の違いともいえる。
 
その為、内向的な人が外向的になろうと努力するのは、自分の本質に逆らう行為であり、非常にストレスフルで効果も低い。
 
 
 

成長し続けること

 
しかし、自分の性向や資質を否定して、別のタイプになろうとするのはやめるが、人と全くコミュニケーションをとらなくてもいい、苦手なものから全て逃げていいといった後ろ向きな開き直りを主張しているわけではない。
 
 
人とのコミュニケーションを過度に避けていると対人関係のストレスに弱くなるとともに、私たち誰もがもっている人格の多面性を失うリスクがある。
 
だから、過度にコミュニケーションを避けると成長も止まる危険性があるので注意が必要。
 
 
性格とは次の三つの層から成り立つ↓

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第二層、第三層で形成された価値観や信念、考え方は後天的に学習して獲得出来るから、
新たな学習を通じて上書きしていくことが可能。
 
ということです。
 
これこそが知性であり、成熟した大人の本来の姿です。この学習能力の差が、幸福を掴めるかどうかを分かちます。
 
そう考えると
 
"人見知りはよくない"
"社交的な性格こそ望ましい"
 
という発想は、物事を一面からしか捉えていない偏狭な思い込みの一つです。
 
その為には、
・自分を縛る思い込みを捨てる。
・自分をバージョンアップさせる
 
 
人見知りの人は「自分はコミュニケーションが苦手であり、下手である」と感じているが、コミュニケーションは自分の意図を的確に相手に伝え、相手の意図を的確に受け止める」こと。
 
そう考えると自分が一方的にしゃべるだけの単なるおしゃべりは、外向的に見えてもコミュニケーション下手といえる。
コミュニケーションは双方向に行われるものなので、一方的に聞かされている相手は欲求不満を感じる。
 
その点、コミュニケーションが苦手だと感じている人は、聴き手に回ることが多いので相手の満足度が高まるとむしろ長所になりえる。
 
内向的な傾向が強い人は洞察力が鋭いため、些細な変化も見逃さず、気づきを得やすく、解を求めるのが得意。
 
弱みや欠点というのは相対的であり、環境や立場を変えると強みになることがある。
 
たとえば口下手だと人間関係においてマイナスだと考えがちかもしれないが、誠実で真面目そうな印象を与える。
無口な人がたまに言葉を発せれば重みを持って受け止められる。寡黙さは冷静さとなり、頭が良さそうとか落ち着いた人と映えることもある。
 
自分とは違う別の生き方を探るのではなく、自分の資質を活かして、自分を活かす道を探りましょう。
 
 

自分の性格を活かした生き方

 
性格とは、自身が生き抜くために構築してきた鎧であり、これが自分にとっての適切な方法だという、その人にとっての生存戦略なのだから、一般的に弱みと言われる性格も長所に変換できる。
 
 
また、コミュニケーションには必ず目的がある。
て事は、何も目的もないような雑談にもやはり目的があるという事。
 
 
 
例えば、
商談前の雑談であれば、場を温めたりお互いの緊張感をほぐしたりする。
また交渉においても、自分の要望を強引に押し通すことなく、自分と相手の双方が満足する落とし所を探る目的がある。
 
このコミュニケーションの目的は何か?を意識し、それを達成できればOKといい意味で割り切る。
 
 
要するに口より行動で示す事。
 
 
 
 
とはいえ、人見知りが生きていく上で避けては通れない道もある訳です。。
例えば、知らない人しかいないパーティー
 
参加前提での対処法としては下記を実行すると良いです。
 
①義理で来ているのだから、出席することに意味があり、義理が果たせればOK
 
②ムリして話しかけようとする必要はなく、リラックスしてその空気を楽しむ。
▶︎その場の雰囲気を高みから眺めて人間観察に徹しているほうが、余裕のある人物に見えて、逆に「あの人に話しかけてみようかな」と思われやすい。特にぼっちの人ほど同類を発見しやすいので、同じぼっちの人から話しかけられる可能性が高い。
 
③ひたすら食べて飲む
 
④自分の役割を持つ
▶︎自分がスタッフになれば、他人と余計な会話をする必要がなくなる上、会場内外を走り回っていれば気分も紛れる。
たとえば、自分が注文をとったりお酌をしたりする役割を買って出ることで、会話を極限まで減らしつつ、周囲に貢献できるから、居心地の悪さを回避できる。
 
 
 

人間のパターン分析

 
人間にも2パターンタイプがある
 
 
それは、
 
 
 
 
"逃走”or"闘争"
 
 
 
誰かと目が合って緊張を感じると、普通の人は「目をそらす」逃走を選びますが、なかには「なにガンつけてんだよ!」と闘争を選ぶ人もいる。
 
内気でシャイな傾向が強い人は、「逃走スイッチ」が過剰に入ってしまうので、できるだけスピーチや人前で話す機会はなるべく避けたいものです
 
それでも乗り切らなきゃいけない場合は、下記の施策を実施!
 
 
①伝わるかにフォーカス
②自意識過剰に気づく
▶︎人前に出て"恥ずかしいという感情は自分の思い込みや妄想によって自分勝手に発動させている
③書いて読み上げる
 
+α雑談のコツ
・共感からスタート
・楽しませることを目指さない
 
 

沈黙の捉え方を変える

 
雑談が苦手な人に必ずといって良いほど訪れるのが沈黙です。
 
 
シーンとした雰囲気にいたたまれなくなり、まったく関係のない話を持ちかけて余計にしらけたり、爆弾発言をして地雷を踏むということにもなりかねません。
 
まずは発想を変え、「沈黙は悪いことではない」という認識を持つ。
 
そもそも言葉はなにかを伝えるための手段」であり、間を埋めるためのものではない。
 
相手もまた、特に話題もないから黙っているわけです。あるいは、特に話したくないのかもしれないし、相手に何か考え事や心配事があり、話す気分ではないのかもしれない。
 
そこでもし沈黙して焦ってしまったらひとまず
相手にも話す話題がない、話す必要がないから沈黙しているんだ、だから自分も黙っていいんだ」と言い聞かせ、いったん相手から目を背けて窓の外を見たり、リラックスを心がける。
 
このように過ごせば「気まずい空間」から「静寂な空間」となり、相手が慌てて会話をつないできても普通に返せるでしょう。
 
 
もうひとつは、沈黙は自分のせいだけではないこと。
もし相手が話題豊富なら沈黙が訪れるわけはないし、相手も自分同様に雑談が下手だということ。
 
逆に会話が盛り上がるのは、「共感」「あるある」があるから。
だから、共通の話題を探り出し、共感できるポイントを提供すれば良い。
 
 
 

質問力で会話をスムーズに

 
 
そもそも人は自分のことを語るのは大好きですし、教えることも好きなのです。
 
 
ですから、自分が知っている話題を振るのではなく、相手について尋ねるほうがベターです。
人見知りのコミュニケーション術の本丸は、ずばり
 
"質問力"を高めること。
 
SNSがこれほど盛り上がっているのは、自分を見てもらいたい、「いいね」を押してもらいたいという、現代人の承認欲求の強さが読み取れると思います。
 
そうした相手の承認欲求を満たしてあげるポイントは先程から述べているリアクションなのです。
 
相づちは"愛づち"であると言われるように、自分は聞き役に徹し、相手がしてほしい反応をしてあげるのが本当の相づち。
 
相づちをするときに意識したいのは、
 
・励まさない
・慰めない
・アドバイスしない
・相手の話を遮らない
・拒否的な立場を取らない
 
これらを徹底し、会話を促す言葉を継いであげることです。
 
 

自己主張のコツ

 
 
内向的な人は、自己主張できない傾向がある。
 
これを言ったら「相手が気分を害するのではないか」「嫌われるのではないか」などと過剰に気を遣うあまり、断ったり要求をしたりするのが苦手なのです。
 
 
て事で、「本音を言うメリットを知る」
 
例えば、あまりにペコペコ平身低頭で接してくる人や、いつもきれいごとばかり言う人がなにを考えているのか分からず、薄着味悪いですよね。
 
相手の感情に配慮するあまり、反論もせず、終始、自分の気持ちを押し殺していると、相手は「この人、何か隠しているんじゃないか」と警戒して相手も本音を出さない。
 
お互いに違う感じ方や価値観の持ち主だとわかったほうが、無理して付き合わなくて済みます。
 
本音を言えないという人は、無意識のうちに相手との関係よりも、目先の摩擦を避けるほうを優先したい」という自分本位の発想が根底にあり、こうした考え方を頑なに持ち続けている限り、人付き合いの悩みに苦しむことになる。
 
その為、共感と非共感の部分、不満なところが明確になれば、それをどう修正すれば、受け入れられるか、スルーできるのかできないのかをお互いに歩み寄ることが可能となると思います。
 
 

その人は本当に付き合う価値があるのか

 
例えば、断らない人は好きになるけど、断った人は嫌いになる人は、自分の都合しか考えておらず、他人の都合はどうでもいいと考える人。
 
このような自己中心的な人は仮に頼まれた仕事を手伝ってあげても感謝しないし、やってあげればあげるほど増長する。それどころか、「ここ間違ってる、ちゃんとやって」と逆ギレする傾向がある。
 
このような他人を振り回す人に好かれる必要はない。
 
自分の周りの人間関係をどう捉えるか、大事な人間関係が何かはその人次第ですが、その人に嫌われたら自分にどういう損害が起こるかを準備できてれば、苛々させられる相手に過剰に配慮する必要はない。
 
 
長くなりましたが最後に、

孤独がもたらすメリット

 
孤独を愛する人種は、外部世界と切り離された独自の世界を脳内で展開し、自分の中で想像を膨らませ、組み合わせ、加工に加工を加えていく。
 
その為、いちいち他人に問い合わせることなく、ネットなどで検索することなく、自分の中で次々に行われるため、高速な作業であり、より高いレベルに短期間に到達する。
 
そこで生まれるメリットとして、同調圧力から解放される
人にむやみに合わせず、自分を偽らずに生きる。
 
しかし、自由とは裏を返せば、「孤独を受け入れること」でもあるので、「人見知り」として割り切って生きていく為には、その覚悟がある方はいいのではないでしょうか。
 
 
 
 
この本を読んで、私自身人見知りであるものの、人には興味ないけど人の行動に関心があるが故に人のことを気にし過ぎてしまう事が多い為、人が言うことに気にし過ぎないで生きる方が自分らしい生き方ができるのではないでしょうか。
 
これは是非、全人見知りの方に読んでほしい一冊です。
 
以上。
 

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