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吉本興業の謝罪会見から心理学的に解説してみました。

今、ホッとな話題といえば、吉本興業の闇営業の謝罪会見に注目が集まっていますね。

 

私自身も、宮迫さんと亮さんの会見は素晴らしかったと思います。

 

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素晴らしポイントを下記に挙げます↓↓

 

責任転嫁をしない

 

ブラック事務所だと感じても、責任転嫁をしない。

 

嘘をついた内容も大きな問題だと自負をしていました。

「当時は簡単な問題として捉えていたけれど、謝罪の際には大きな問題として捉えていました。」

 

そして記者の意地悪に一切、反論しない。

嫌味ーな記者の質問ありましたよね。

まあ、記者も仕事ですから面白い記事にできるような回答を引き出したい訳ですが。。

 

そんな質問にも一切、感情や挑発に乗らず言い訳をしない。

これも好感度アップポイントでしたね。

 

更に反社会的組織の被害者から搾取しているお金を自分がもらうという事にかなり罪悪感のある言動をしていました。

 

感謝の気持ち

 

そして、事務所や先輩に対して感謝の気持ち。

追い詰められている状況にも関わらず、嗚咽を交えながらも感謝の気持ちを伝えていて心が揺らぎましたね。。

 

 

記者に感じたこと

 

記者を見ていて思った事。

まず、自分を棚に上げて、他人を落とそうとする人が多すぎる。

 

これを利用して金にしようとする自分の生き方を恥ずかしいと思わないのかな、、。

 

まあそんな人達も守るべき家族だったりいて、仕事をしている訳だからなんとも言えないけど、、。

ある意味エンタメとして捉えているのか。

 

というかこういうコンテンツが好きな民衆が多いから仕方ないんだけど。。

汚れなき世の中を望む人が増えればもっとこの世はよくなるのに。。

資本主義脳にシステム化されている日本人の場合厳しいかな。

 

 

まあそれはさておき、信じるべきは会社や組織ではなく、周りの友人だったりするんだなーと改めて考えさせられましたね。

 

人を信じれる人が信用できる=人の弱さを分かっている人

だと実感させられましたね。

 

 

謝罪は好感度を上げるチャンスとよく言われますが、宮迫さんの今回の会見はもうお手本。と思えるくらい。

 

事実を素直に伝える事によって、民衆の心をワシ掴みにしていましたね。

というか、自分の個性を非常に巧くブランディング出来てるなーと。

 

謝罪会見においても、良い会見と良くない会見(一般の人に刺さるか刺さらないかの違い)があると思います。

 

 

 

ここからはメンタリストDaiGoさんの心理交渉術の本を用いて書評します。

↓↓

 

パターンインタラプション

 

このような、よく謝罪会見の場でよく使われているのが、

 

"パターン・インタラプション"

 

今回の会見もこれが使われていたように感じます。無意識に行われていたとしたら凄いと言わざる得ない。。

 

会見する側というのは、防戦一方になるのが通常。

だからこそ、そのパターンを壊す。➡︎これがパターン・インタラプション

 

怒鳴られた記者の反応は主に2通り

 

・驚いて固まる

・「こいつ、やっちゃったなー」と腹の中で冷笑してさらに墓穴を掘るのを待つ

 

つまり、聞く態勢になってくれる。

これにより、こちらが主導権を握れる

 

怒りを用いた会見

 

次に効果的なのが"怒り"

 

極楽とんぼ加藤浩次も「スッキリ」(日本テレビ)で「経営陣が変わらなければ、会社を辞める」と怒りを交えながら訴えていました。

 

"怒り"は、うまく使えば大きな武器にもなる。

支持を得る怒りは、正義や人情からくる怒り。

そんな大義を掲げるときは、怒りを伴うのが最も有効的。

 

多くの人の共感を得られる大義を怒りと共に掲げ、仕上げにファンに対する記者の発言への義憤。

これは、訴えかけたい時以外にビジネスの場でも使えます。

 

人は喜怒哀楽の中では、怒りを感じている時が最も問題解決能力があがる。
なぜかというと怒っている対象に集中しているから。

その集中を趣味や仕事に活かせば良い。ということ

 

相手を見極める

 

 

心を掴むには、まずは相手を知る、見極める。
相手の性質や性格、価値観や嗜好などを見極め、それによって的確に狙いを定める。
心を掴むにはまずは相手を掴む。


よく、権力はあるけど怖い上司とかいますよね。

そんな立ち塞がる敵は立ち向かわずに愛されろ!が鉄則。


真に恐るべきは、有能な敵ではなく無能な味方
だって、有能な敵は味方につけてしまえば、有能な味方だから。

 

相手に好かれる方法

 


①自己開示の法則
人は自分に対して、弱点を見せてくれた相手に心を開く傾向がある。
リーダーは面倒見が基本的にいいから、本来見せたくない姿を見せてくれたら何かしてあげたくなる。


面倒見が良いタイプは承認欲求が強い傾向にある。

特に目立つ訳でもなく、優秀でもないのに何故だか人から好かれる人は大抵相手の承認欲求を満たすのが上手い人。


例えば、
「こんなこと〜さんにしか話せない」という言葉。

これは結婚詐欺師が常にいう台詞。


だから大切なのは、何かを相談して相手との距離を縮める事。

 

よく私も会社に上司に報告するときにあるのが、

「お願いがある」というよりも「ご相談があるのですが、、」と語りかけると効果的だなーと思ってよく使っています。


②バックトラッキング
言われた言葉をオウム返しするだけで、相手の潜在意識の中にラポールと呼ばれる親密な感覚を作り出すテクニック。

語尾を疑問形にするのも良いとのこと。


コントラスト効果

悪印象は好印象への大チャンス!

意外性のギャップが生み出すいわば認識の上乗せがコントラスト効果。
悪印象でも好印象を与えやすくなったと積極的に変化を見せてゆく事が大切。

 
④初頭効果・ハロー効果

千分の数秒に全てをかけろ!
第一印象はまさに千分の数秒という一瞬で決まってしまう。
第一印象により抱いたその人のイメージは、半年間継続すると言われる。これを初頭効果と呼ぶ。


しかし、最初の印象が強く残るという初頭効果を逆手に取れば、相手に与えたい自分の印象を意図的に操作できる。

 

⑤プッシュステイトメン

強気に決めつけ、訂正させる。
まずは、強い言葉で相手が否定しそうなことを言い放つ。ムチを打って飴を提供する事で共感を得る。

よく、上司が使う事も多いですよね。。

 

そんな上司にYesと言わせるには、何かを飲み込んだ瞬間。

特にコーヒーらしい。

ま、コーヒーを飲んでる隙に企画書とか何か通したい書類を見せるのって割と難易度高めだし結構勇気いるよな。。

 

 

 

 

バイアスについて

 

また、今回の謝罪の会見でも嘘をついてる事に対してのものでしたが、人って生まれ持ってバイアスというものがあるから、自然と嘘ってついちゃうもんなんです↓↓


・自分に嘘をついてしまう認知バイアス
先入観や思い込み、願望や利害関係などによって、論理的な思考や事実を歪めてしまう心理。

・確証バイアス
自分に都合のいい情報だけを集めてそうでないものは無視する

・自己奉仕バイアス
成功は自分の力、失敗は他社の責任と考える

正常性バイアス
危険な状況下でも自分だけは大丈夫と思ってしまう

・内集団バイアス
自分が属している団体は素晴らしいと考える


だからこそ、自分についた嘘を自分で見破るのって難しいから、大切な決断をするときは信頼できる第三者の意見を求める事を勧めます。


他人の嘘は簡単に見破られるけど。自分の中のバイアスは自分自身だとなかなか気づけない。

 

4つの不信サイン

 

逆に好かれたくない相手に関わると面倒なのでそんな人の特徴を紹介します⬇︎

 

四つの不信サイン


①腕を組む
②体をそらす
③目をそらす
④手や口元を触る


この4つが全て繰り返し現れていたらその人の言葉は信用してはいけない。


更に相手に嘘を告白させるには、自分の嘘を告白し、謝罪する。

➡︎これは秘密の共有にもなるから効果的。

 

 


結論として愛されるのは意外と簡単なんです(伝え方さえ知っていれば)。


相手を知り、心に寄り添って繊細に観察し、手段を見極めて行動し心を掴む。

 

 

以上、メンタリストDaigoさんの本を用いた個人的な記者会見の解釈でした。

 

(余談)

 宮迫さんは今はユーチューバーとして活動されているみたいですね。

 

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